米国の採用責任者・採用担当者400名超に聞いた2026年4月の調査では、58%が書類選考にAIを使っていると答えました。AIがしているのは、応募書類を読んで求人要件と照らし合わせ、候補者に点数をつけて順位を並べるところまでです。主要製品では、AIが出した結果をもとに、採用担当者が次の選考へ進めるかを判断する設計が中心です。
世界最大級の不動産サービス会社JLLは、AIによる書類選考を導入後、採用までの日数が平均52日から48日になり、採用担当者1人が受け持つ求人は10件から50件に増えたと公表しています。同じ時期の英国の調査では、採用担当者の35%が「AIのせいで良い応募者を見落としている」と答えています。
💡この記事の要点(TL;DR)
- 米国の採用責任者・採用担当者の58%が書類選考にAIを使っている(iCIMS+Aptitude Research、2026年4月、400名超)。世界全体では43%(HireVue、2026年5月、3,100名超)
- AIがしているのは、応募書類の読み込み、求人要件との照合、点数付け、順位付け、一次候補リストの作成まで。主要製品では採用担当者が最終判断する設計が中心だが、実運用では人の確認なしに不合格を出す企業もある
- JLLは、候補者の選考にかかる時間が70%減、採用担当者1人が受け持つ求人が10件から50件、採用までの日数が平均52日から48日
- Virtua Solutionsは、100通の応募書類を読む時間が約4時間から約1時間、重要な職種の候補者が決まるまでが1週間超から3日以内
- 米国の人事担当者925名のうち73%が、採用までの日数が改善したと回答(Resume Now、2025年3月)
- 英国の採用担当者424名のうち35%が強い応募者の見落とし、27%が強い応募が次の工程の前に除外されたと回答(CV-Library、2026年3月)
- AIを採用に使っている企業の50%が、初回の書類選考で人の確認なしにAIが不合格を出すことを認めている(ResumeBuilder、米国 n=948)
米国では採用責任者・採用担当者の58%が書類選考にAIを使っている
書類選考でAIを使っている企業の割合について、採用サービス各社が調査を公表しています。米国を中心に、主な数字を並べます。
公表 | 調査・主体 | AIを使っている作業 | 数値 | 対象・n |
2024-08-05 | 2024 Recruiting Survey/MyPerfectResume | 応募書類を読む作業にAIか自動処理を使う | 常に26% / よく使う36% / ときどき34% / まれ4% / 使わない1% | 米国 採用担当者 n=753 |
2024-10-25 | AI in HR Study/MyPerfectResume | 応募書類の選別と分析 | 39% | 人事管理職 n=500 |
2024-10-22 | 7 in 10 Companies Will Use AI…/ResumeBuilder | 採用のどこかでAIを使う企業が51%。そのうち応募書類を読む作業 | 82% | 米国 企業の意思決定者 n=948 |
2025-02(分析) | AI Impact on Hiring Report/Resume Genius | 人が読む前にAIが応募書類を選別 | 48% | 米国 採用管理職・採用チーム n=1,000 |
2025-05-22 | AI & Hiring Trends 2025/Resume Now | 候補者の絞り込み55%、応募書類の分析 | 50% | 米国 人事担当者 n=925 |
2025-06-03 | Survey: Where Employers Draw the Line…/TopResume | 書類選考にAIを使う | 19.2% | 米国 常勤の採用管理職 n=600 |
2026-04-30 | The Definitive Guide to AI Adoption…/iCIMS+Aptitude Research | 書類選考 | 58% | 米国 採用責任者・採用担当者 400名超 |
2026-05-05 | 2026 Global AI in Hiring Report/HireVue | 書類選考(世界全体) | 43% | 採用管理職 3,100名超 |
2026-07-14 | 2026 AI Impact on Hiring Report/Resume Genius | 応募書類の選考 | 58% | 米国 |
数字が最も高いのは、2026年に公表された2本の調査です。
iCIMSとAptitude Researchが米国の採用責任者・採用担当者400名超に聞いた調査(2026年4月30日公表)では、採用のどこかでAIを使っている企業が69%、そのうち書類選考に使っている企業が58%でした。Resume Geniusが米国で実施した調査(2026年7月14日公表)でも、応募書類の選考にAIを使う割合は58%です。同じ調査で、採用管理職の58%がAIで作られた履歴書やカバーレターを受け取った経験があると答えています。
HireVueが世界の採用管理職3,100名超に聞いた調査(2026年5月5日公表)では、書類選考へのAI利用は43%でした。
2025年の調査を見ると、Resume Nowが米国の人事担当者925名に聞き、候補者の絞り込みに55%、応募書類の分析に50%が使っていると答えました。この調査は効果も聞いており、AIを入れて採用までの日数が改善したという回答が73%、変わらないが19%、遅くなったが8%です。Resume Geniusが2025年2月に分析した調査(米国 n=1,000)では、人が読む前にAIが応募書類を選別している企業が48%、TopResumeが米国の常勤の採用管理職600名に聞いた調査(2025年6月3日公表)では19.2%でした。
ResumeBuilderが米国の企業の意思決定者948名に聞いた調査(2024年10月22日公表)は、採用のどこかでAIを使っている企業を51%、そのうち応募書類を読む作業に使っている企業を82%としています。この82%は、AIを採用に使っている企業のなかでの割合です。
企業の規模と業種で見ると
規模別の数字が分かるのは、ドイツのRandstadとifo経済研究所が人事責任者538名に聞いた共同調査です(2025年第3四半期実施、2025年9月公表)。AIを採用に使っている企業のうち、応募書類の分析をしているのは従業員500人以上で47%、49人以下で23%でした。同じ調査では、応募書類やアンケートの分析が33%、応募の段階での事前の絞り込みが31%と出ています。
業種別が分かるのはWorkableの米英調査です(2024年公表、AIを採用に使った回答者 n=950)。書類選考をしている割合は全体で58.9%、会計・財務が70%、小売が52.2%、製造が51.9%でした。
欧州16か国の企業・人事管理職5,625名に聞いたSD Worxの調査(2025年2月実施、2025年6月公表)では、採用の領域にAIへの投資をしている企業が18%でした。
日本の書類選考を測った調査
日本で「企業のうち何%がAIを履歴書・職務経歴書の書類選考に使っているか」を直接測った公開調査は、2024年から2026年8月までの範囲で見つかりませんでした。
近いのはHERPの調査です(2025年7月15日〜28日実施、2025年8月27日公表、経営者・人事責任者・採用担当者 n=181)。採用業務で生成AIを使っている企業は78.0%でした。これは採用業務全体の数字で、書類選考だけの割合は見つかりませんでした。
JLLは採用までの日数を52日から48日に、Virtua Solutionsは100通の確認を4時間から1時間に縮めた
大手不動産サービスのJLLは、Workdayの「HiredScore AI for Recruiting」を導入し、年間150万通の応募を処理しています。
指標 | 公表値 |
候補者の選考にかかる時間 | 70%減 |
採用担当者1人が受け持つ求人 | 10件 → 50件 |
採用までの日数 | 平均52日 → 48日(1四半期で) |
採用数 | 1四半期3,500人 → 次の四半期5,500人 |
採用担当者の増員を避けられた額 | 1,200万ドル |
JLLは、AIを入れたあとに応募者のほぼ全員へ返答できるようになったとも公表しています。
BPO人材サービスのVirtua Solutionsは、複数のツールを比べたうえでAIの書類選考機能を入れ、2026年7月29日に自社の事例を公表しました。
指標 | 公表値 |
100通の応募書類を読む時間 | 約4時間 → 約1時間 |
重要な職種の候補者が決まるまで | 1週間超 → 3日以内 |
候補者の質 | AIが上位に挙げた候補者は、次の選考での評価が高かった(数値は非公表) |
米国では73%が速くなったと答え、英国では35%が良い応募者を見落としたと答えている
AI書類選考を使っている企業に聞いた調査では、良くなったという回答と、悪くなったという回答の両方が出ています。
Resume Now(2025年3月28日実施、2025年5月22日公表、米国 人事担当者 n=925)
- 採用までの日数: 改善した73% / 変わらない19% / 遅くなった8%
- 書類選考にAIを使う効果: 非常にある52% / ある程度ある42% / ない6%
CV-Library(2026年3月実施、2026年4月15日公表、英国 採用担当者・企業 n=424、候補者 n=1,067)
- AIが採用のスピードを良くしている: 36%
- AIのせいで良い応募者を見落としている: 35%
- 良い応募が次の工程の前に除外された: 27%
- AIを使ったときに候補者の質が下がった: 20%
CV-Libraryは、見落としの理由として、書類選考で人の判断が入らないことを挙げています。
MyPerfectResume(2024年8月5日公表、米国 採用担当者 n=753)が聞いた、AIや自動処理による書類選考の効果は、非常にある35% / ある程度ある5% / どちらでもない26% / あまりない34% / まったくない1% でした。
AIは点数と順位をつける。AI利用企業の50%は初回選考で人の確認なしに不合格を出している
公開されている主要製品では、AIが応募書類を読み、求人要件との照合や点数付け、順位付けを行い、採用担当者が最終判断する設計が中心です。一方、実際の運用では、AIを採用に使う企業の50%が、初回の書類選考で人の確認なしに不合格を出していると回答しています。
工程 | AIがしていること | 人がしていること |
応募書類の読み込み | 応募者の情報を処理し、求人要件と合っているかを判定(Workday/JLL) | 採用担当者が候補者を次に進める |
順位付け | 求人要件をもとに候補者を自動で並べる(Workday/JLL) | 採用担当者は上位の候補者に絞って見る |
一次候補リスト | これまで人がしていた書類の確認を、AIが候補者を選ぶ方式に変える(SmartRecruiters Winston Screen) | 順位付けの結果を採用チームが使う |
AIの推薦と食い違ったとき | AIが推薦を出す | 58%の組織で採用担当者の判断を採る(iCIMS+Aptitude Research) |
日本の一次確認 | 選考基準に沿った一次確認を手伝う。選考の段階が変わったときに自動で動く(HERP AIリクルーターβ) | 最終的な選考判断は採用側 |
iCIMSとAptitude Researchの調査(2026年4月30日公表、米国 採用責任者・採用担当者 400名超)では、定型作業を自動化したあとに採用担当者が時間を増やした先として、候補者への対応が80%、採用部門との打ち合わせが73%、要員計画や助言が64%と出ています。
Googleとオールステートは人が読むと回答、調査では50%が人の確認なしに不合格
Business Insiderが2025年に7社へ直接聞いた記事では、Google、オールステート、クラフト・ハインツ、エクセロンの4社が、候補者の優先順位付けなどにAIを使っても応募書類は人が読むと答えました。セールスフォースは、大量の応募からスキルの合う候補者を優先する仕組みを使っており、すべての応募が同じように人に読まれるとは限らないと報じられています。
ResumeBuilderが米国の企業の意思決定者948名に聞いた2024年の調査では、AIを採用に使っている企業の50%が、初回の書類選考の段階で人の確認なしにAIが不合格を出すことを認めています。すべての不合格の判断に人の確認を置いている企業は29%です。21%は、書類選考より後の工程でも自動で不合格を出すことを認めています。
ベンダー/製品 | 書類選考でしていること | AIが出すもの/人がすること |
Workday / HiredScore AI for Recruiting | 求人要件に対して候補者を評価し、順位をつける | AIが要件に近い候補者を上位に出す。採用担当者が確認して進めるかを決める |
iCIMS / Coalesce AI、iCIMS Hire | スキルと経験による順位付け、AIでの検索と照合、大量に応募が来たときの自動処理 | AIが順位をつけ、採用チームが候補者を進める |
SmartRecruiters / Winston Screen | これまで人がしていた書類の確認を、AIが候補者を選ぶ方式に変える。2026年1月の更新で上位候補の順位付けを組み込んだ | AIが候補者リストと順位付けを作る |
HERP / HERP AIリクルーターβ | 選考基準を踏まえた一次確認を手伝う。選考の段階が変わったときに自動で動く | AIが一次確認を手伝い、採用担当者が判断する |
HRMOS採用 / 書類判定アシスト(2026年3月13日発表) | 応募書類から求人要件に合う候補者を見つける書類選考を手伝う | 位置づけは「アシスト」。書類選考の手間と、担当者ごとのばらつきを減らすことが目的 |
候補者の71%が履歴書の作成にAIを使い、企業の55%は中身を読んで判断している
ここまでは企業側の利用率などを議論してきましたが、候補者のAI利用についても議論したいと思います。HireVueの2026 Global AI in Hiring Report(2026年5月5日公表)は、候補者の71%が履歴書の作成に、64%がカバーレターの作成にAIを使っていると公表しています。
Resume Geniusの2026年の調査(2026年6月4日開始、2026年7月14日公表)では、採用管理職の58%が、AIで作られた履歴書またはカバーレターを受け取ったことがあると答えています。
候補者のAI履歴書を企業がどう扱っているか
ドイツ Randstad・ifo経済研究所(2025年第3四半期、人事責任者 n=538)によると、見るからにAIで作られたと分かる応募書類への対応は次のとおりです。
対応 | 割合 |
批判的に見るが、中身は読んで判断する | 55% |
評価に影響させない | 21% |
決めていない | 17% |
原則として不合格にする | 6% |
その他 | 1% |
「原則として不合格にする」を企業規模別に見ると、従業員49人以下が9%、50〜249人が4%、250〜499人が3%、500人以上が3%です。小さい企業ほど不合格にする割合が高くなっています。
米国 TopResume(2025年5月15日〜16日、n=600)では、AIで作られた履歴書・カバーレターなら候補者を不合格にすると答えた採用管理職が19.6%、AIに頼りすぎている点を気にすると答えた人が20%でした。
英国 Jisc・Hedd(YouGov実査、2025年4月24日〜29日、企業の意思決定者 n=526)は、応募書類に書かれた資格の虚偽記載を調べています。
- 大企業の67%が、資格の虚偽記載が増えたと回答
- 虚偽の資格を実際に見つけた割合: 大企業45% / 中規模42% / 小規模20%
- すべての資格を確認する企業: 大企業52% / 中規模37% / 小規模29%
- 小規模企業の26%は、資格を確認していない
HRMOS採用とHERPが2026年に書類選考のAI機能を出した
日本でも、書類選考をAIが手伝う製品が2026年に出ました。
- HRMOS採用「書類判定アシスト」(2026年3月13日発表)。応募書類から求人要件に合う候補者を見つける書類選考をAIが手伝います。位置づけは「アシスト」で、書類選考の手間と、担当者ごとのばらつきを減らすことが目的です
- HERP AIリクルーターβ。選考基準に沿った一次確認をAIが手伝います。選考の段階が変わったときに自動で動かせます。最終的な選考判断は採用側が行います
日本企業の書類選考でのAI利用率を測った公開調査は、2026年8月時点でありません。自社の書類選考にどれだけ時間がかかっていて、通過率がどうなっているかは、自分で測ることになります。
まとめ
米国の採用責任者・採用担当者の58%が書類選考にAIを使っています(iCIMS+Aptitude Research、2026年4月)。世界全体では43%です(HireVue、2026年5月)。AIがしているのは応募書類の読み込み、求人要件との照合、点数付けと順位付け、一次候補リストの作成までで、主要製品では採用担当者が最終判断する設計が中心です。AIの推薦と食い違ったときは、58%の組織で採用担当者の判断を採ります。一方、AIを採用に使っている企業の50%は、初回の書類選考で人の確認なしに不合格を出すことを認めています。
効果を数字で公表しているのはJLLとVirtua Solutionsです。JLLは候補者の選考にかかる時間が70%減、採用担当者1人が受け持つ求人が10件から50件、採用までの日数が平均52日から48日。Virtua Solutionsは100通の応募書類を読む時間が約4時間から約1時間になりました。
使っている側に聞いた調査では、米国のResume Nowで73%が採用までの日数の改善を挙げ、英国のCV-Libraryで35%が強い応募者の見落とし、27%が強い応募が次の工程の前に除外されたことを挙げています。
候補者の側は、71%が履歴書の作成にAIを使っています。企業の対応はドイツの調査で、批判的に見るが中身は読んで判断するが55%、原則として不合格にするが6%です。
日本では、HRMOS採用「書類判定アシスト」とHERP AIリクルーターβが2026年に出ました。
AI採用、AIスカウトにお悩みがあればお気軽にご相談ください
株式会社プロリクでは、長年のスカウト代行によって培ったノウハウとデータを活かして、AIスカウトプロダクトを提供しています。候補者を自動判定する機能をお求めでしたら、ぜひお気軽にお問い合わせいただけると幸いです。
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著者について
宮前 貴史(株式会社プロリク )
大学卒業後、個人事業主として約5年半にわたり、BtoC・BtoB領域で営業から企画・運営までを一気通貫で経験。その後、ベンチャー企業にて採用担当として制度設計に従事し、さらにRPOサービスの立ち上げ責任者として、スカウト業務の仕組み化から実践までを牽引。プロリク参画後は、その豊富な実務経験を活かし、ITエンジニアのスカウト業務を中心に複数クライアントの採用成功を支援している
よくある質問
Q. 書類選考にAIを使っている企業はどのくらいありますか?
米国の採用責任者・採用担当者400名超に聞いた2026年4月の調査では58%でした(iCIMS+Aptitude Research)。世界の採用管理職3,100名超に聞いた調査では43%です(HireVue、2026年5月)。米国では2025年の調査で48%(Resume Genius、n=1,000)、50%(Resume Now、n=925)、19.2%(TopResume、n=600)という数字も出ています。
Q. AIは書類選考で何をしているのですか?
応募書類を読み、求人要件と照らし合わせ、候補者に点数をつけて順位を並べ、一次候補リストを作ります。WorkdayのHiredScore、iCIMS、SmartRecruitersのWinston Screen、日本のHERP AIリクルーターβなど、主要製品では採用担当者が結果を確認して判断する設計が中心です。ただし、実運用では人の確認なしに不合格を出している企業もあります。
Q. AIを入れると書類選考はどれくらい速くなりますか?
JLLは候補者の選考にかかる時間が70%減り、採用までの日数が平均52日から48日になったと公表しています。Virtua Solutionsは100通の応募書類を読む時間が約4時間から約1時間になりました。米国の人事担当者925名に聞いた調査では、採用までの日数が改善したという回答が73%です(Resume Now、2025年3月)。
Q. AIを入れると採用担当者の仕事はどう変わりますか?
JLLでは、採用担当者1人が受け持つ求人が10件から50件に増えました。iCIMSとAptitude Researchの調査では、定型作業を自動化したあとに時間を増やした先として、候補者への対応が80%、採用部門との打ち合わせが73%、要員計画や助言が64%と出ています。
Q. AIが書類選考で不合格を出すことはありますか?
あります。ResumeBuilderが米国の企業の意思決定者948名に聞いた2024年の調査では、AIを採用に使っている企業の50%が、初回の書類選考で人の確認なしにAIが不合格を出すことを認めています。すべての不合格の判断に人の確認を置いている企業は29%です。
Q. AIが強い応募者を見落とすことはありますか?
英国の採用担当者・企業424名に聞いた2026年3月の調査では、35%が「AIのせいで強い応募者を見落としている」、27%が「強い応募が次の工程の前に除外された」、20%が「AIを使ったときに候補者の質が下がった」と答えています(CV-Library)。
Q. 候補者が生成AIで応募書類を作ることに、企業はどう対応していますか?
ドイツの人事責任者538名に聞いた調査では、見るからにAIで作られたと分かる応募書類に対し、55%が「批判的に見るが中身は読んで判断する」、6%が「原則として不合格にする」と答えました(Randstad・ifo経済研究所、2025年第3四半期)。英国の調査では、すべての資格を確認する企業が大企業52%、小規模29%です(Jisc・Hedd、n=526)。
Q. 日本ではどのくらい使われていますか?
書類選考のAI利用率を測った公開調査は、2026年8月時点でありません。HERPの調査(2025年7月実施、n=181)では、採用業務で生成AIを使っている企業が78.0%でした。製品は、HRMOS採用「書類判定アシスト」が2026年3月13日に発表され、HERP AIリクルーターβが提供されています。
参考文献、資料
- MyPerfectResume「2024 Recruiting Survey Finds 81% of Recruiters Have Posted Ghost Jobs」(2024年8月5日公表、米国 採用担当者 n=753): https://www.myperfectresume.com/career-center/jobs/search/recruiting-trends
- MyPerfectResume「AI in HR Study Finds 64% of HR Managers Embrace the Technology, but Ethical Concerns Remain」(2024年10月25日公表、人事管理職 n=500): https://www.myperfectresume.com/career-center/careers/basics/ai-in-hr
- ResumeBuilder.com「7 in 10 Companies Will Use AI in the Hiring Process in 2025」(2024年10月22日公表、米国 企業の意思決定者 n=948): https://www.resumebuilder.com/7-in-10-companies-will-use-ai-in-the-hiring-process-in-2025-despite-most-saying-its-biased/
- Workable「AI in Hiring and Work: 2024 Survey Report」(米英、AI利用者 n=950): https://resources.workable.com/backstage-at-workable/announcing-ai-in-hiring-and-work-a-2024-survey-report
- Resume Genius「AI Impact on Hiring Report: How Recruitment is Evolving」(2025年1月8日開始、米国 採用チーム n=1,000): https://resumegenius.com/blog/job-hunting/ai-impact-on-hiring
- Resume Now「AI & Hiring Trends 2025」(2025年3月28日実施、2025年5月22日公表、米国 人事担当者 n=925): https://www.resume-now.com/job-resources/careers/ai-hiring-trends-2025
- TopResume「Survey: Where Employers Draw the Line on the Use of AI in Hiring」(2025年5月15〜16日実施、2025年6月3日公表、米国 採用管理職 n=600): https://topresume.com/career-advice/ai-in-hiring-survey
- SD Worx「Four in ten European HR professionals are investing in AI」(2025年2月実施、2025年6月12日公表、欧州16か国 n=5,625): https://www.sdworx.com/en-en/about-sd-worx/press/2025-06-12-four-ten-european-hr-professionals-are-investing-ai
- Jisc/Hedd「Employers report rise in AI-driven CV fraud」(YouGov実査、2025年4月24〜29日、英国 n=526、2025年7月公表): https://www.prospects.ac.uk/prospects-press-office/employers-report-rise-in-ai-driven-cv-fraud
- HERP「企業の採用活動における生成AIに関する実態調査」(2025年7月15〜28日実施、n=181、2025年8月27日公表): https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000103.000030340.html
- Randstad・ifo Institut「Ergebnisse: 3. Quartal 2025 Randstad-ifo-HR-Befragung」(2025年第3四半期、ドイツ n=538、2025年9月公表): https://www.randstad.de/s3fs-media/de/public/2025-09/randstad-ifo-hr-befragung-q3-2025.pdf
- CV-Library「The 2026 AI in Recruitment survey」(2026年3月実施、英国 n=424・n=1,067、2026年4月15日公表): https://www.cv-library.co.uk/recruitment-insight/ai-in-recruitment-survey/
- CV-Library「Recruiters admit AI tools are screening out top talent」: https://www.cv-library.co.uk/recruitment-insight/recruiters-admit-ai-tools-screening-top-talent/
- iCIMS・Aptitude Research「The Definitive Guide to AI Adoption in Talent Acquisition」(2026年4月30日公表、米国 採用責任者・採用担当者 400名超): https://www.icims.com/company/newsroom/aiadoptionreport2026/
- HireVue「2026 Global AI in Hiring Report」(2026年5月5日公表、採用管理職 3,100名超): https://www.hirevue.com/resources/report/2026-global-ai-in-hiring-report
- Resume Genius「2026 AI Impact on Hiring Report: Hiring Teams Embrace AI, but Authenticity is a Growing Concern」(2026年6月4日開始、2026年7月14日公表、米国): https://resumegenius.com/blog/ai-impact-on-hiring-2026
- Virtua Solutions「Case Study: How Using Artificial Intelligence Reduced Manual Screening」(2026年7月29日公表): https://virtuasolutionsos.com/ai-for-manual-screening-and-recruitment/
- Workday「JLL Uses AI to Improve Hiring Capabilities」(顧客事例): https://www.workday.com/en-us/customer-stories/i-p/jll-uses-ai-to-improve-hiring-capabilities.html
- Business Insider「How Google, Salesforce and other companies use AI to evaluate resumes and cover letters」(2025年6月): https://www.businessinsider.com/google-salesforce-jobs-how-ai-evaluates-resumes-cover-letters-2025-6
- SmartRecruiters「January 2026 Product Release Highlights」(Winston Screen): https://www.smartrecruiters.com/resources/article/january-2026-product-release-highlights-faster-hiring-with-winston-
- iCIMS「AI Recruiting Software」(製品ページ): https://www.icims.com/products/ai-recruiting-software/
- HRMOS採用「書類判定アシスト」(2026年3月13日発表): https://hrmos.co/info/news/hrmos_rs_20260313/
- HERP「HERP AIリクルーターβ版」(公式ヘルプ): https://help.herp.cloud/ja/articles/HERP-AI%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%CE%B2%E7%89%88