就業看護師は136万3,142人(2024年末)と、2年前より3.9%増えました。それでも現場で「足りない」が続くのは、新卒の供給が減り始め、増えている層が中高年に偏っているからです。最も人数が多い年代は45〜49歳。20代と40代では、辞める理由も動く先もまるで違います。
本記事では、公的統計と業界調査をもとに、看護師の人数と年齢の分布、年代ごとの働き方の変化、転職・離職の理由、動く先、情報の集め方までを整理します。医療・看護の採用を外部に委託する方法を先に比較したい場合は、【許可番号つき】医療・介護の採用代行(RPO)11社比較|職種別の選び方【2026年版】をご覧ください。本記事は、その前提として看護師がなぜ転職するのかを、データで確認するものです。
💡この記事の要点(TL;DR)
- 総数は増えているが、新卒の供給は減り始めた: 就業看護師は136万3,142人(2024年末)で2年前より3.9%増えました。一方、新卒の国家試験合格者は2022年の57,057人をピークに2024年は53,903人へ減り、受験者数は5年連続で減少しています。増えているのは中高年層で、最も人数が多いのは45〜49歳です。
- 転職の中心は経験者: 正規雇用看護職員の離職率11.0%に対し、既卒(中途)採用者の離職率は16.1%で、新卒8.4%の約2倍です。就業して1年未満の看護師のうち48.8%が、前の職場からの転職者でした。
- 転職の理由は年代で変わる: 20代は給与への不満(51.2%)が最も強く、30代以降は家庭の事情や勤務時間が理由の上位に入ります。年齢が上がると病院勤務が減り、訪問看護や非正規雇用へ移ります。
看護師は毎年増えている。ただし新卒の供給は減り始めた
看護師の総数は増え続けています。ただし、毎年新しく就業する新卒の数は2022年ごろをピークに減り始めており、増えているのは中高年層です。 厚生労働省「衛生行政報告例」によると、就業看護師は2024年末で136万3,142人で、2022年末の131万1,687人から約3.9%増えました。看護師の総数は、調査のたびに増えています。ここまでは、多くの人が想像するとおりです。
新しく入ってくる側を見ると、状況が変わります。厚生労働省の看護師国家試験の結果では、新卒の合格者数は第111回(2022年)の57,057人をピークに、第113回(2024年)は53,903人へ減りました。受験者数は5年連続で減少し、第115回(2026年)は2014年以来の5万人台になっています。18歳人口が減っていくなかで、毎年就業する新卒看護師の数は、増加が止まって減少に転じています。
それでも総数が増えているのは、中高年の看護師が辞めずに働き続け、人数が増えているためです。25歳未満は全体の8.3%にとどまり、最も人数が多いのは45〜49歳です(次章)。看護師全体では女性が91.3%を占め、平均年齢は42.1歳です。就業先は病院が65.7%、診療所が14.3%、訪問看護ステーションが6.7%、介護保険施設等が7.9%で、雇用形態は正規雇用が81.8%、非正規が17.8%、派遣が0.4%です(いずれも厚生労働省「衛生行政報告例」2024年より集計)。
採用の現場で若手の応募が少なく感じられるのは、感覚の問題ではありません。新卒の供給が減り始め、看護師全体の年齢構成が上がっているという、数の裏づけがあります。
看護師の年齢分布は今どうなっているか
就業看護師で最も人数が多いのは45〜49歳です。若い世代に偏ってはいません。 2024年の5歳きざみの人数では、45〜49歳が18万6,529人で最も多く、次いで25〜29歳が17万7,515人、50〜54歳が16万4,077人、40〜44歳が16万2,129人と続きます。
年齢階級 | 人数 | 構成比 |
25歳未満 | 112,853人 | 8.3% |
25〜29歳 | 177,515人 | 13.0% |
30〜34歳 | 147,911人 | 10.9% |
35〜39歳 | 139,445人 | 10.2% |
40〜44歳 | 162,129人 | 11.9% |
45〜49歳 | 186,529人 | 13.7% |
50〜54歳 | 164,077人 | 12.0% |
55〜59歳 | 129,202人 | 9.5% |
60〜64歳 | 84,049人 | 6.2% |
65〜69歳 | 39,969人 | 2.9% |
出典: 厚生労働省「衛生行政報告例」2024年 表8-1を基に集計。就業看護師 計136万3,142人。
累積で見ると、40〜44歳の階級までで全体の半数を超えます。看護師の年齢の中央値は40代前半にあるということです。採用や求人設計で「若手をまとめて集める」という考え方だけで臨むと、実際には人数が最も多い40代前半から50代前半の層を取り逃がすことになります。
年齢が上がると、働く場所と雇用形態が変わる
看護師は、年齢が上がるにつれて病院勤務が減り、訪問看護や非正規雇用へ移ります。 日本看護協会「2021年看護職員実態調査」で、年代別の勤務先と雇用形態を見ると、変化がはっきり表れます。
年代 | 病院勤務 | 訪問看護 | 非正規雇用等 | 子どもあり |
20代 | 94.1% | 0.7% | 1.9% | 13.5% |
30代 | 89.8% | 2.1% | 4.4% | 54.3% |
40代 | 84.8% | 3.7% | 6.4% | 70.9% |
50代 | 78.6% | 4.3% | 6.3% | 71.4% |
60代以上 | 59.2% | 6.5% | 35.2% | 76.8% |
出典: 日本看護協会「2021年看護職員実態調査」(調査研究報告 No.98)を基に集計。
20代は94.1%が病院に勤め、その多くが夜勤のあるフルタイムです。30代になると子どもがいる割合が54.3%まで上がり、短時間勤務の正職員や産休・育休中の看護師が増えます。40代・50代では病院勤務の割合が下がり、訪問看護の割合が上がります。訪問看護は新人が最初に配属される場所ではなく、経験を積んだ中堅以降が移る先です。日本看護協会「2024年度診療報酬・介護報酬改定等に向けた訪問看護実態調査」では、訪問看護に勤める正規雇用の看護師(管理職を除く)の平均年齢は44.0歳、平均の通算経験年数は7.3年でした。
派遣として働く看護師は全体の0.4%と多くありません。ただし、臨時・嘱託・派遣・契約・パートをまとめた非正規雇用等の割合は、20代の1.9%から60代以上の35.2%まで、年齢とともに上がります。決まった時間・日数で柔軟に働きたいという需要は、中高年で大きくなります。
30代で就業者が減り、40代後半で戻る
看護師は、30代でいったん就業者数が減り、40代後半で再び最も多くなります。 これは出産・育児でいったん現場を離れ、その後に復職する動きが、人数と潜在化率の両方に表れているためです。
年齢階級別の人数を並べると、25〜29歳の17万7,515人から、30〜34歳は14万7,911人、35〜39歳は13万9,445人へと減ります。その後、40〜44歳で16万2,129人、45〜49歳で18万6,529人へと増え、最も多くなります。
資格を持ちながら働いていない人(潜在看護職員)の割合を見ると、この動きがさらにはっきりします。厚生労働科学研究の推計(平成30年=2018年末時点)では、看護師と准看護師を合わせた看護職員全体の潜在率は、定年退職にあたる60歳以上を除くと、30〜34歳が36.91%と最も高く、次いで35〜39歳が36.01%、55〜59歳が33.17%でした。
年齢階級 | 潜在率(看護職員全体) |
30〜34歳 | 36.91%(最も高い) |
35〜39歳 | 36.01% |
55〜59歳 | 33.17% |
出典: 厚生労働科学研究「新たな看護職員の働き方等に対応した看護職員需給推計への影響要因とエビデンスの検証についての研究」報告書。平成30年(2018年)末時点の推計。看護師と准看護師を合計した看護職員全体・男女合計の値。
潜在率が最も高い30〜34歳は、子どもがいる割合が54.3%まで上がる年代と重なります。出産・育児のために働き方を変えたり、現場を離れたりする人が多いということです。
ただし、この分布は看護師と准看護師で違います。同じ報告書によると、准看護師は34歳未満まで潜在率が高く、その後は下がって45〜49歳が最も低くなります。一方、看護師は50〜54歳の潜在率が最も低く、14.92%でした。看護師は50代前半に、資格を持つ人のうち最も多くが働いている状態になります。
採用の側から見ると、30代は転職も離職も起きやすく、40代後半は就業者数が最も多くなる年代(18万6,529人)です。そして看護師の場合、50代前半は現場を離れている人が最も少ない年代であり、ここを狙って採用しようとすると、動く人自体が少ないことになります。
看護師が転職・離職する理由
看護師が辞める理由は、給与への不満だけではありません。業務内容、家庭の事情、労働時間が並び、その順位は年代で変わります。 転職経験のある、または転職を考えたことのある看護師599人への調査では、転職・退職の理由の上位は、業務内容への不満(35.6%)、家庭環境の変化(33.9%)、労働時間への不満(33.7%)、給与への不満(30.3%)でした。給与は4番目です。
この調査を年代で分けると、20代では給与への不満が51.2%と特に高く、30代以降は家庭環境の変化が理由の上位に入ります。若い世代ほど給与が理由になりやすく、30代以降は結婚・出産・育児・介護といった家庭の事情が理由になりやすい、という違いがあります。
転職した後にギャップを感じた看護師は約8割にのぼります。その内容で最も多いのがスタッフ同士の人間関係(45.1%)で、給与・待遇・休暇制度でも3割以上がギャップを感じています。求人票の条件だけでは、実際の働き方が伝わっていないということです。
出典: ドクターズ・ファイル ジョブズ「看護師599人の転職実態」2024年12月18〜23日、全国主要都市の25〜59歳の看護師599人、インターネット調査。
離職の起きやすさは、採用の入口によっても変わります。日本看護協会「2025年病院看護実態調査」によると、正規雇用看護職員の離職率は11.0%(2024年度)ですが、新卒採用者が8.4%であるのに対し、既卒(中途)採用者は16.1%で、約2倍です。さらに、厚生労働省「衛生行政報告例」2024年を集計すると、就業して1年未満の看護師のうち48.8%が前の職場からの転職者で、34.5%が新規、12.2%が再就業でした。看護師の採用市場で動いているのは、新卒だけではなく、すでに資格と経験を持つ看護師です。
転職した看護師は、どう移ろうのか
看護師の移り先は、年代で変わります。20代は病院から別の病院へ、30代以降は訪問看護・クリニック・介護施設・非正規雇用へと広がります。 前の章で見たとおり、病院勤務の割合は20代の94.1%から60代以上の59.2%まで下がり、訪問看護の割合は0.7%から6.5%まで上がります。
移り先ごとに、動く理由と年代の傾向が異なります。
- 別の病院へ(20代中心): 最初に入った病院で1〜3年働き、仕事内容や人間関係、夜勤の負担を理由に、別の病院へ移ります。
- クリニック・外来へ(30代中心): 子育てとの両立のため、夜勤のない、あるいは少ない勤務先を選びます。
- 訪問看護へ(30代後半〜50代中心): 一定の臨床経験を積んだ看護師が移ります。訪問看護の看護師の平均税込給与額は月33.5万円で(前掲・訪問看護実態調査)、夜勤を減らしつつ経験を生かせる働き方として選ばれます。
- 介護施設・非正規雇用へ(50代以降中心): 体力面の負担を下げ、日勤中心・短い日数の勤務へ移ります。60代以上では非正規雇用等が35.2%を占めます。
採用する側から見ると、若手を採るなら病院間の転職者、中堅以降を採るなら病院から訪問看護・クリニックへ移ろうとする層、というように、狙う年代によって競合する相手も変わります。
地域による違い
都市部は、人口あたりの看護師が少なく、離職率も高い傾向です。 厚生労働省「衛生行政報告例」2024年によると、人口10万人あたりの就業看護師数は、上位が高知県1,757.8人、鹿児島県1,575.9人、長崎県1,528.0人、鳥取県1,509.4人、佐賀県1,496.6人でした。下位は埼玉県827.0人、神奈川県836.7人、千葉県837.0人、茨城県894.8人、東京都938.8人です。
首都圏は看護師の実数こそ多いものの、人口に対する看護師の数は全国の中で少ない側にあります。加えて、日本看護協会「2025年病院看護実態調査」では東京都の正規雇用看護職員の離職率が14.2%と全国平均を上回ります。都市部で採用する場合、求人を増やして応募を待つだけでは安定しにくく、勤務の実態を正確に伝えて、入職後に辞められないようにすることが、地方以上に重要になります。
転職を考える看護師は、どう情報を集めるか
看護師の情報収集はスマートフォンが前提で、求人サイト・公式サイト・口コミの順に見ます。動く前に情報だけを集める層も多くいます。 総務省「令和6年通信利用動向調査」(表16・表24)によると、女性のスマートフォン保有率は20代で95.8%、30代で95.9%、40代で95.5%、50代で95.7%と、主要な年代でほぼ全員が持っています。SNSを「知りたいことを調べるため」に使う割合も、20代74.7%、30代74.6%、40代66.2%と高くなっています。
勤務先を選ぶときの情報源としては、求人の専門検索サイトが約40%、勤務先の公式ホームページが3割以上、友人・知人からの口コミ・紹介が3割以上、人材紹介会社が約30%でした。求人サイトで候補を知り、公式サイトで制度を確認し、口コミで実態を補う、という順で情報を集める看護師が多いということです。
出典: ドクターズ・ファイル ジョブズ「看護師599人の転職実態」(2024年12月、看護師599人)。
さらに、首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)で働く看護師604人への調査では、転職サービスを現在利用している看護師が83.8%にのぼり、登録した目的は「転職活動をするため」が56.3%、「どのような求人があるのか情報を集めるため」が52.0%でした(在宅医療支援機構「看護師の転職に関する調査」2025年1月24〜28日、インターネット調査)。つまり、今すぐ応募する看護師だけでなく、まだ動かないが求人の相場を見ておきたい看護師が、同じ場所で情報を見ています。採用する側は、応募を促す情報だけでなく、夜勤の回数や年収の目安といった、比較のための情報も用意しておく必要があります。
採用担当者は、この実態をどう採用・訴求に活かすか
看護師を一律に扱うより、年代・ライフステージごとに、見せる情報と訴える内容を変えるほうが成果につながります。 ここまでのデータをもとに、代表的な5つの層に分けると、優先して伝えるべき情報が変わります。
層 | 年代の目安 | 転職・離職の主な理由 | 優先して伝える情報 |
病院で経験を積み始めた層 | 25〜29歳 | 仕事内容、人間関係、給与、夜勤の負担 | 教育体制、夜勤の回数、残業の実態、若手の定着状況 |
育児と両立し直す層 | 30〜39歳 | 家庭環境の変化、夜勤の回避、保育、急な休み | 短時間正職員の有無、病児保育、日勤の割合、急な休みへの対応 |
経験を生かし直す層 | 40〜49歳 | 人間関係、業務の密度、役割の曖昧さ | 経験の評価、リーダー・教育役のポジション、夜勤を減らせる配置 |
日勤中心へ移る層 | 50〜59歳 | 体力、夜勤、働き方の持続性 | 日勤中心の勤務、記録業務の負担軽減、若手指導の役割 |
復職・再就業する層 | 45〜64歳 | 子育て・介護後の再就業、ブランクへの不安 | ブランク研修、週2〜3日勤務、電子カルテの再教育 |
転職した後に最もギャップを感じられているのが人間関係(45.1%)で、給与・待遇・休暇でも3割以上がギャップを感じています。求人票に条件を並べるだけでなく、その条件が実際にどう運用されているか(夜勤明けに休めるか、希望休が通るか、急な休みに代われる人がいるか)まで伝えることが、応募後の辞退や早期離職を減らします。
こうした採用実務を自院だけで回すのが難しい場合、採用業務を外部に委託する採用代行(RPO)という方法があります。全体像は【2026年版】RPO(採用代行)とは?費用相場・メリット・選び方を、条件の合う看護師を探して直接アプローチするスカウトの考え方はAI RPO(AI採用代行)とはで解説しています。
まとめ
看護師の転職を理解するうえで、まず押さえるべきは年代です。看護師の総数は増えていますが、新卒の供給は2022年ごろから減り始め、増えているのは中高年層で、最も多いのは45〜49歳です。20代は病院・夜勤・フルタイムに集中し、30代で出産・育児のために働き方を変え、いったん就業者数が減ります。40代後半で復職して再び最も多くなり、その後は病院を離れて訪問看護・介護・非正規雇用へ移ります。
転職の理由も年代で変わります。20代は給与への不満が最も強く、30代以降は家庭の事情や勤務時間が上位に入ります。離職率は正規で11.0%ですが、中途採用者は16.1%と新卒の約2倍で、就業1年未満の48.8%が転職者です。看護師の採用市場で動いているのは、資格と経験を持つ看護師です。
採用の側でできることは、年代・ライフステージごとに見せる情報を変え、条件の運用実態まで正確に伝えることです。看護師がなぜ、どの年代で、どこへ動くのかを踏まえて採用を設計することが、応募の入口から入職後の定着までを通じて、看護師採用の成果を左右します
著者について
宮前 貴史(株式会社プロリク )
大学卒業後、個人事業主として約5年半にわたり、BtoC・BtoB領域で営業から企画・運営までを一気通貫で経験。その後、ベンチャー企業にて採用担当として制度設計に従事し、さらにRPOサービスの立ち上げ責任者として、スカウト業務の仕組み化から実践までを牽引。プロリク参画後は、その豊富な実務経験を活かし、ITエンジニアのスカウト業務を中心に複数クライアントの採用成功を支援している
よくある質問(FAQ)
Q: 看護師の人数は増えていますか、減っていますか?
増えています。厚生労働省「衛生行政報告例」によると、就業看護師は2024年末で136万3,142人で、2022年末の131万1,687人から約3.9%増えました。ただし増えているのは中高年層で、25歳未満は全体の8.3%にとどまり、最も人数が多いのは45〜49歳(18万6,529人)です。
Q: 看護師の年齢分布で、いちばん多いのは何歳ですか?
45〜49歳が最も多く、18万6,529人(全体の13.7%)です。次いで25〜29歳が17万7,515人、50〜54歳が16万4,077人と続きます。累積では40〜44歳の階級までで半数を超え、看護師の年齢の中央値は40代前半にあります。
Q: 看護師が転職する理由の上位は何ですか?
看護師599人への調査(ドクターズ・ファイル ジョブズ、2024年12月)では、業務内容への不満(35.6%)、家庭環境の変化(33.9%)、労働時間への不満(33.7%)、給与への不満(30.3%)の順です。給与は4番目で、業務内容と家庭の事情のほうが上位に来ています。
Q: 転職理由は年代で変わりますか?
変わります。20代では給与への不満が51.2%と特に高く、30代以降は結婚・出産・育児・介護といった家庭環境の変化が理由の上位に入ります。若い世代ほど給与や仕事内容、30代以降ほど家庭の事情が理由になりやすい傾向です。
Q: 新卒と中途では、どちらが辞めやすいですか?
既卒(中途)採用者のほうが辞めやすい傾向があります。日本看護協会「2025年病院看護実態調査」では、既卒採用者の離職率16.1%は、新卒採用者8.4%の約2倍です。また、就業1年未満の看護師の48.8%が前の職場からの転職者で、看護師の採用市場では経験者の移動が多くを占めます。
Q: 看護師が訪問看護に移るのは、何歳ごろですか?
中堅以降が中心です。訪問看護に勤める正規雇用の看護師(管理職を除く)の平均年齢は44.0歳、平均の通算経験年数は7.3年でした。年代別の訪問看護の割合も、20代0.7%から60代以上6.5%まで、年齢とともに上がります。訪問看護は新人の配属先というより、経験を積んだ看護師の移り先です。
Q: 30代で看護師が減るのはなぜですか?
出産・育児のために働き方を変えたり、いったん現場を離れたりする人が増えるためです。厚生労働科学研究の推計(2018年末時点)では、看護師と准看護師を合わせた看護職員全体の潜在率は30〜34歳が36.91%で最も高く、次いで35〜39歳が36.01%です。子どもがいる割合も30代で54.3%まで上がります。その後は復職が進み、45〜49歳で就業者数が18万6,529人と最も多くなります。なお同じ推計で、看護師だけを見ると潜在率が最も低いのは50〜54歳(14.92%)です。